日月山水屏風とアインシュタイン

時間が押してしまって、あわてて茂木講座へ。彼のHPで紹介されていた日月山水屏風のミニュチュァ版を見ることができた。室町時代の作である。ミニチュアでありながらうねりとタッチの力強さを感じる。実物の前に立ってみたい気がした。いま愛知県美術館でやっているらしい。行ってみたいなぁ。
科学の資料はDNA二重らせん構造、相対性理論発表の生原稿(?)。アインシュタインがE=MC2(2乗が記載できず)の論文を発表しても、世の中はシーンとしていた。論文に異論をはさむ余地はなく、しかし、それがいったいどういうことを意味しているのか…。わかるまでに15年ほどかかったという。そのくらい早かった。孤独で辛かった長い時を思う。
画期的に新しいことは、受け入れられないのはあたりまえだ。いいのか悪いのか判断ができない。判断するスケールを持っていないのだから。
つまり、時代の先の先を行くものは常人には「理解不能」ということなんだな。アートの世界でも、理解される段階では、まだまだということでしょう。先を行く人は孤独でツライものなのだ。

内藤礼氏の話は間に合わず。本をチラと見る。ISBN:4901741055