中華街とシルクロード

朝食抜きで、横浜中華街。恒例の一族での食事会復活。去年は近場のお台場で済ませたが、今年は元気になった90歳の義母の希望。帰りはうちが大田区の実家まで車で送る。途中、事故による渋滞に出くわし難儀する。

甥のおすすめ、行列のできる豚マン屋で饅頭を買い、中華菓子をお土産に。ポリポリ中華かりんとうをかじりながら「シルクロード」を観る。再放送である。もう25年も前と聞きビックリ。そういえば中国側の発掘者の服装はまだ紅衛兵時代のもの。シルクロードもずいぶんブームになった。本棚にはまだ写真集がある韓国 済州島からソウルへ 篠山紀信シルクロード(2)まぼろしの都楼蘭…。4000年を経て初めて露になった女性のミイラ。牛の皮で包まれた棺。囲む楕円の柱。空白の1000年。興味深いことばかり。シルクロード、行ってみたくなった。

ツレに言うと「あれ?さっきはベネゼエラがいいって言ってなかった?」と言われてしまった。雄大な景色をみると、行ってみたくなるのっさ。




茂木脳講座。通常は最後の会が対談形式になっているのだが、今回は一回目に対談が入っていた。お相手はデザイナー原研哉氏(つい先日、朝日新聞に出たという全面広告を手がけている方。我が家は他紙のため、目にしていないが、国宝の茶室に無印良品白磁?の茶碗を置いただけのものだそうだ)。彼のファンなのか、会場はめいっぱいの満席。

先日お会いできたアーティストの椿昇氏もそうだったが、感覚だけではなく、極めてロジカルな世界観をお持ちだ。刹那的な感覚だけでは通用しないのであろう。どんな分野であれ、一流の人から感じるのは「思慮の深さ」。非常に面白いトークが聞けた。「空・無」「カオス」「エクスフォメーション」など興味あるキーワードを拾う。まとめは改めて。


茂木脳講座。通常は最後の会が対談形式になっているのだが、今回は一回目に対談が入っていた。お相手はデザイナー原研哉氏(つい先日、朝日新聞に出たという全面広告を手がけている方。我が家は他紙のため、目にしていないが、国宝の茶室に無印良品白磁?の茶碗を置いただけのものだそうだ)。彼のファンなのか、会場はめいっぱいの満席。

先日お会いできたアーティストの椿昇氏もそうだったが、感覚だけではなく、極めてロジカルな世界観をお持ちだ。刹那的な感覚だけでは通用しないのであろう。どんな分野であれ、一流の人から感じるのは「思慮の深さ」。非常に面白いトークが聞けた。「空・無」「カオス」「エクスフォメーション」など興味あるキーワードを拾う。まとめは改めて。


ヒマラヤの高地で生息するユキヒョウの生態を追った番組があって、そこに夏季に咲く植物の姿が映し出された。きれいであった。鮮やかな紅色の花には沢山の長い産毛が生えていた。世界には、あんな過酷なところになぜわざわざ生息するのか、と思う生物が沢山いる。

先日の原研哉氏が「進化論とデザイン」という言葉を言われていて、面白いテーマだと思っていた。進化→形態論→デザインとするとわかりやすい。例えばユキヒョウのドット柄を考えてみる。ヒマラヤの岩場の中では意外にわかりにくいのだ。毛の色はバックの岩の色に近いし。草原のヒョウの柄、色合いと違ってきている。そういう柄の生体がより獲物を採りやすかった。そのために生き残れた。

いつもいい写真が載っている雑誌『風の旅人』の何号かに、擬態生物の写真が載っていた。それらを見て、あまりの見事な環境への溶け込みかたに驚いたことがある。それは長い進化の過程において、天敵に見つかりにくかったり、食物を摂取しやすかったりした形態、色彩を持ち合わせていた生物だけが生き残ってきた結果なのだ。彼らはとても美しかった。そのデザインは合理的で、無駄がなく、その上に生命の厳しさも感じさせるからではないのか。デザインというものはそういうところから発するもの、と原氏は言いたかったのだと思う。