「違い」の二段階

七夕ではないが、昨日久し振りのI氏と会い、ちょっと飲み。
彼とはときどきある会合や講演の場で合うが、じっくり話したことはなかった。
差し迫った用件があるわけではなかったので、取り留めのない話題は多岐に渡る。つながり続ける。気がつくと予定していた時間を大分オーバー。

お互いに書いている文章を読んでいるので、情報は共有されている。それを越えたところからの話題は、初めてのことがたくさんあった。そのなかで、印象的だったことがある。仕事柄外国との付き合いが多い彼は、最初は違いに戸惑うが、しばらく付き合っていると、「ああ、人間は同じなのだ」という思いを持つ。が、さらに付き合いが長くなると、また根本的な違いに出会うのだそうだ。

それが悪いということではない。きっとそれは出自とか風土というものから根ざしている「精神の根っ子」の部分なのだろう。その前に感じた「同じ」を共有し、「違い」と付き合う。それを経験した付き合い方が、信頼という関係を紡いでいけるのかもしれない。