生きていることこそが神秘的

まだだった「論語を読む会」のまとめをした。
漢字の検索が面倒で、まとめはちょっと億劫になる。大抵は雑談の話が印象に残ったりする。ここにはその時におもしろいと思ったことだけを書いて済ませよう。

第11の11項目に弟子の季路が鬼神に仕える道を問うたものがある。最後は「未だ生を知らず、焉(いづく)んぞ死を知らん」という言葉。「未だ生の道を求めないのに、どうして死の道を知ることができよう」という意味。

C講師は生と死、人と鬼を、リアルとイメージに対比させた。確かに死は現実としてあるのだが、誰も体験したことがないものであり、人が作りあげたイメージであると言える。鬼神(霊とか占い)に関しても、それを否定せずに遠ざける態度をC講師は言われた。それにとらわれてしまうと、人間自体の不思議さ、神秘さが、見えなくなってしまうと。なるほど。人が生きているということ自体が、神秘に包まれているということなのである。不思議なことなのだ。