土星探査機ホイヘンスからの映像

土星の衛星タイタンに小型探索機が着地した。その過程で映像を送ってきた。小石がゴロゴロしている感じだ。それは氷の塊らしい。氷!1.5気圧の大気もあるそうだし、それだけで、ワクワクする。やはり生命誕生前の原始地球の状態に似ているのだそうだ。分析結果が楽しみだ。

探査機カッシーニ土星まで行き着くまでに長いひとり旅をしていた。1997年10月発射以来なんと7年を越える! それでもなるべく早くパワフルに進み続けるよう、地球や木星の重力を何度か“はずみ”に利用しての飛行だった。土星の重力圏に入るときにも、一世一代のブレーキをかけ、成功していたのだ。よくやったね、カッシーニ

NASAが打ち上げたボイジャーが役目を果たし、宇宙に消える前に太陽系を振り返り、シャッターを押した。佐治晴夫氏が「家族写真」と言っていたものだが、太陽の光のなか、一列に並んだ星のなかに、小さい地球が確認できた。愛しいような…わからない感動が沸いてきて、ウルウルしたことを思い出した。土星の輪をはっきり見たときも異常な感動があった。真っ暗い宇宙にぽかりと浮いていた。きれいだった。以来土星は好きな星。