馴染む街
仕事までにだいぶ時間がある
どこかで本を読もうと新宿で降りて
なんとなく東口にむかった
若きころ利用したのはほとんどが東口
通勤に利用していたのは南口
いまは西口勤務の人と会うことが多く、西口
どちらにしても馴染んできた街だ
人ごみに添っていたら「ベルク」の前に出た
70年代からあるコーヒー&ビールスタンドである
覗いてみると相変わらず混んでいる
安い・速い・おいしいときているから当然だけど
空いているイスはなく躊躇したがやっぱり列に並ぶ
スタンドのカウンター席にスペースがあった
目の前に張られている通信を見ながら
コーヒーとキッパーへリングを食す
(ウインナー、ハムもですけど、これもおいしいのです♪)
ココの発行する手作り通信が好きである
一段目は今回店長ではなくカメラマンでもあるS氏
「街は利権の対象にならない」
下北沢の街の再開発を問うイベントに行ってきたそうだ
いま下北の街も新宿駅ビルも再開発の動き
このごろの再開発はどこも同じ店、系列が並ぶ街となり
おばさんの私などは立ち寄る気になれない
実際は街のための再開発ではなく、利権の対象となるらしい
彼女はさまざまな店や住居、職場、遊び場が混在しているのが
「街」なのではないか・・・と問いかける
同感である
これもかなり昔に生活圏だった下北も馴染んだ街だ
先端のおしゃれな店もあり、ゴタゴタとひしめいているが
気のおけない一角もありで、こじんまりとして好きな街だった
雑木林のように、いろんな種が共存している空間の方が
からだに馴染むし、好きだなぁ
ベルクも駅ビルから退去の憂き目に会うが
ただいまのところなんとか存続している
詩人の父を持つ店長が本を出している
新宿駅最後の小さなお店ベルク 個人店が生き残るには? (P-Vine BOOks)
- 作者: 井野朋也(ベルク店長)
- 出版社/メーカー: ブルース・インターアクションズ
- 発売日: 2008/07/04
- メディア: 単行本
- 購入: 10人 クリック: 139回
- この商品を含むブログ (82件) を見る